十二指腸潰瘍の検査

十二指腸潰瘍の検査

十二指腸潰瘍は、内視鏡検査や消化管の輪郭を写すX線検査によって症状を確認します。普通は、内視鏡検査を優先することが多いでしょう。いわゆる、胃カメラです。

 

直径1センチほどのカメラ付きのファイバーースコープを、鼻や口から入れ、モニターで胃の中を観察しながら写真の撮影をします。入れるときは、喉に麻酔をしマウスピースで固定してからになります。

 

通常の検査だと、10分くらいで終了します。ただ、症状により、そのまま胃粘膜の組織を採取して調べることもあるので、時間的にはもう少しかかることもあります。

 

内視鏡検査では、潰瘍の有無ばかりでなく、悪化しているか、治りかけなのか、過去の傷跡など、進行状況を細かく診断することができます。

 

X線検査は、バリウムや発砲剤を服用して、食道から胃、十二指腸までを撮影します。発砲剤を飲むのは、胃を膨らませて、観察をしやすくするためです。バリウムは、レントゲンでは白く写りますので、胃の輪郭を正確に知ることができるのです。

 

十二指腸潰瘍のせいで、凹みができていると、そこにバリウムがたまり白く映るので潰瘍の場所を特定することができます。これも、だいたい10分ぐらいで検査が終了します。

 

他にも、ピロリ菌に感染しているかどうか、検査をする場合もあります。ピロリ菌の検査は、内視鏡検査の時に胃の粘膜を採取して確認する方法と、血液、尿、息の中の成分を調べる、2つの方法があります。

 

ピロリ菌に感染すると、体内には抗体が作られます。血液や尿を測定すると、その交代の有無を調ることができ、ピロリ菌に感染しているかどうかわかるのです。